【ポケモンUSM】PJCS使用構築 最高レート1730+α

f:id:Infi:20190424200757p:plain

 

 こんにちは、インフィです。今回はポケモンジャパンチャンピオンシップス(PJCS)で使用した構築を紹介したいと思います。筆者はダブルバトル歴半年、構築記事書くのは初めてで何かと拙いですがご了承ください。

 

  • 構築の軸決定までの経緯

 前回、前々回の大会でカイオーガを使っていたので、まずは一匹継続して使用を決定。相手の上を取り、潮吹きを放つのが強力なので、ゲンシカイオーガを通すべくそのサポートを考える。まずカイオーガを止めるポケモンゲンシグラードンが上がる。この対策から考えた。強い晴れ状態を打開するためにレックウザの採用も考えたが、環境にオーガレックが多いと予想し、ミラーを避けたかった。今回はウルトラネクロズマに目を付けた。特殊ベースのZ技ならHD特化でもなければゲンシグラードンをワンパンできる。加えて、レックウザよりも速いSを持つ為、オーガレックにも強く出られると考え、採用に至った。軸の禁止伝説二匹がこうして決まった。残りは個別解説の欄で採用理由を述べる。

 

  • 型紹介

f:id:Infi:20190424205353p:plain カイオーガ (nn: Killer*Whale)  控え目  @藍色の珠 

技 潮吹き 冷凍ビーム 守る 熱湯 

実数値188-*-129-242-181-123

努力値100-0-148-156-4-100

調整:A232珠メガレックウザの画竜点睛157-187ダメージで確定耐え

   素早さ一段階ダウンした最速115族抜き

 メガレックウザを意識した調整を施した。鉢巻レックウザはプレイングで対処し、画竜点睛を打たれることは一度もなかった。S操作や別のポケモンで上から縛れば神速しか打たれない。特防種族値がなんと160もあるので、ゼルネアスのムンフォをこのHPまで振れば二発耐えてしまう、数値の化け物。技に関しては制圧力の高い潮吹き、ドラゴンに打つ冷凍ビーム、ワイドガード対策の熱湯、安定の守るで埋まった。根源はあまり必要に感じず、雷はカイオーガミラーで役立つものの、雷持ちのカイオーガと当たった時はたいてい相手の方が速く、この型では少し使いづらいと思われた。習得技4つをどれもよく使ったのでこれで良かったと思う。環境に多いガオガエンに水技を打つのが役目の一つだが、それは相手も了承済みなのかとんぼ返りやバークアウトで妨害してくる。そもそも熱湯くらいは耐えるのもいる。有利対面を取った時の瞬間制圧力は最高クラスで、死に出しのタイミングも重要なポケモンと感じた。選出率は堂々の100%。NNはシャチの英名から。
 

f:id:Infi:20190425134313p:plainf:id:Infi:20190425134326p:plain ネクロズマ(黄昏の鬣)(nn:PhotonStream) 臆病 @ウルトラネクロZ

技 フォトンゲイザー 龍の波動 大地の力 守る

実数値 173-*-147-165-129-141 →173-*-117-219-117-199

努力値 CS252振り余りH 

 禁止伝説枠その2。ウルトラバーストのタイミングが重要となるポケモン。ウルトラバーストするターンはZ技を打てない仕様のため、バースト前は前述のグラードンワンパンは不可能、ゼルネアスには起点にされてしまう。従って、基本は早めにバーストすることを心掛けた。サイクルに特化した構築ではなく、また日蝕状態の耐性を活かして瞑想を積む型でもないため、この立ち回りで基本間違いはなかった。唯一バーストを渋ったのは、相手のスカーフテテフのムンフォの一貫切りくらいだった(ゼルネはバーストして上からZ技で倒せる)。大会前は瞑想型で使用していたが、龍の波動を考慮した立ち回りをされず、あまり採用率も高くなかったので龍の波動に変更。序盤~中盤にかけてメガボーマンダメガレックウザを不意にワンキルしてくれた。それ以外は基本技フォトンゲイザーガオガエンや削れたグラードンに打てる大地の力、守るで決定。ガエンにはD特化していても約6割ダメージ。チョッキだと確3。DDラリアットを考慮すると対面で撃つのは厳しい。交代読みが必要。また、カプ・コケコに対しても打てる(バースト前なら電気技を打たれることが多い)。Z技の天焦がす滅亡の光がとにかく強力で、ゲンシグラードン、ゼルネアスをワンパンする。後述のサイコフィールドと合わせれば等倍は確1と考えてよい。サイコフィールドととにかく相性が良く、火力の底上げ、猫だまし択の回避はもちろん、レックウザの神速を無効にできるのが役割遂行の上で非常に大きかった。合計種族値754のZ技、通せば大きなアドとなる。天敵はイベルタルルナアーラ。こちらの攻撃は大して通らず、相手の一致技で抜群を喰らうので当然厳しい。また、龍の波動を切った場合浮いてる悪タイプ(イベルタルバルジーナサザンドラ等)で詰む。悪、霊対策を他でもっと厚くしたほうがよかったかもしれない。こちらも選出率は100%。NNは遊戯王ZEXALより、銀河眼の光子竜の攻撃名から。

 

 f:id:Infi:20190426182354p:plainカプ・テテフ (nn:カプ・ケーキ) 臆病 @拘りスカーフ

技 サイコキネシス ムーンフォース サイコショック マジックルーム

実数値 145-*-96-182-135-161

努力値 CS252余りB 

 ネクロズマエスパー技を強化する目的で採用。フィールド効果込みのZ技は耐久振りのグラードンやゼルネアス、カプ・レヒレなどをもワンパンできる。また、不意打ちや猫だましから味方を守る効果は非常に強力で、追い風下で確実に上から攻撃を通すのにも一役買った。フィールドを奪う目的でカプ・レヒレを先発で呼ぶので、後発で選出することもあった。後投げして猫だましを無効にしてアドを稼ぐ場面もあり、とにかくこの構築を動かしやすくするための核の働きをしてくれた。スカーフを持たせているため、カプ・コケコにはフィールドを奪われてしまうが、上から叩ける(確2)ので行動の抑制ができていた。神速無効+ムーンフォースによりレックウザを自由にさせないのも偉かった。技はフェアリー技のムーンフォース、メインウェポンのサイコキネシス、特殊耐久に厚いポケモン達(カイオーガなど)に打つサイコショックまで確定。後一枠は申し訳程度のゼルネアス対策にマジックルームを採用したが、使う機会はなかった。対戦したスカーフテテフはマジカルシャインを所持していたことが多かったが、恐らくどの技にしても自分はあまり使わなかっただろう。使用感としては、非常にキャラパワーが高いと実感した一方、こだわりのデメリットが大きいこと、フィールドの取り合いに神経を使うこと、ムーンフォースの火力が絶妙に足りないことなど。バルジーナムーンフォースを赤ゲージで耐えられたシーンがあった。しかし、Sにあまり振ってないグラードンカイオーガなら敵追い風下で上を取れる可能性があること、ミラーの考慮などした結果最速は切れなかった。サイコシード型なども考慮したが、やはり環境の高速ドラゴンのメガレックウザメガボーマンダの上を取りたいと考えるとスカーフ採用に落ち着いた。選出率は16/29≒55%。

 

 f:id:Infi:20190428143758p:plain ボーマンダ (nn:Beyond*t*Sky)  せっかち @ボーマンダナイト

技 ハイパーボイス 追い風 捨て身タックル 守る

実数値 175-165-135-140-142-184

努力値 H36D252S220

調整 H:16n-1  

   D:C200カプ・テテフムーンフォース乱数上2つ切って耐え    

     C147カプ・コケコの威力175電気Zを25%で耐え  

   S:最速メガレックウザ抜き 

 今ひとつしっくりくる調整ができなかったが、持ち前のスペックで圧倒的な使いやすさを誇ったポケモン。スカーフテテフの前で一応動けること自体は強い。Sにしても、これではエルフーンと同速、またミラーに不利と考えると削るべきではなかった。役割は追い風起動、カイオーガを止める草タイプへの打点、威嚇による構築全体の物理耐久の底上げ。D振りは相手の凍える風の被弾時にも恩恵があった。対グラードン入りには威嚇を残す立ち回りも必要とされる場合があり、フルにこのポケモンを活かすには色々考える必要があると感じた。技は全体技で相手を削れるハイパーボイス、採用理由の追い風、物理の高打点の捨て身、守る。全ての数値が禁止伝説並みに高水準で、S120もあることから多彩な仕事ができる一方、氷技やフェアリー技が多く飛んでくるので、まだ取っておくか、切って後続の展開にするか見極めるべき場面も多かった。選出率は19/29≒65%と高め。

 

 f:id:Infi:20190428145853p:plain ガオガエン (nn:ニャンドロス) 慎重 @フィラの実

技 フレアドライブ バークアウト とんぼ返り 吠える

実数値 200-136-112-*156-79

努力値 H236D252A4B12C4

調整  H:4n    

    S:無振りガオガエン抜かれ    

    D:C2段階上昇無補正ゼルネアスのムーンフォース確定耐え 

 ダブルバトルで便利な要素が多く詰まったポケモン。悪タイプを持つ為、強力なゴースト、エスパーの攻撃を受けられる一方、フィールドで置物化、放置される恐れもあるポケモンと感じた。また、ホウエン禁止伝説軍団には弱め。繰り出し性能の高さを生かして、如何に相手の妨害ができるか、が大事と感じた。ルナアーラネクロズマにタイプ上有利だが、一度場に出てしまうと隣のポケモンが狙われる、バークアウトではダメージレースで負ける、大地の力や不意の気合玉Zが飛んでくるなど使い方は意外と難しい。とんぼ返りという技を効果的に使えるかがカギだった。調整は割とメジャーなところを意識。トリル状態でグラードンルナアーラカイオーガに先手を取れるのは偉いが、押し負けることもしばしば。吠えるを採用した理由はゼルネアスをはじめとした積技対策、一度は刺さったが猫だましの汎用性には及ばず。テテフ入りの構築ということで猫切りの弊害はないと思っていたが、選出の2/4が禁止伝説で埋まる以上、テテフガエン同時選出の確率は単純計算で1/6とそこまで高くなく、寧ろ汎用性を失った結果ガオガエンの選出率そのものも低くなった。仕事はするものの、勝ちに直結するムーブを取るのが難しいと今の使い手の自分では感じた。選出率は6/29≒21%。

 

 f:id:Infi:20190429212558p:plain ナットレイ(nn:トゲゾー) 生意気 @食べ残し

技 ジャイロボール パワーウィップ 守る 宿り木の種

実数値 181-118-151-74-181-22

努力値 H252D228余りA  

 カイオーガ、ゼルネアスの対策及びトリックルームへの抵抗として採用した。非常に環境に刺さっており、有効打点を持たない敵も多い。カイオーガを厚く見るためにDに多く振ってあり、C特化ゲンシカイオーガの雨根源の波動をダブルダメージで3耐えする。食べ残しの存在や火力を削ったオーガが多いことを考えれば、潮吹きに対してもそこそこ余裕がある。一方火力は耐久無振りのカイオーガやHPに振ったカプ・レヒレを一撃で倒せないものの、大きく削れば十分と判断した。弱点は環境に多いガオガエンに隙を生むことや、ゲンシグラードンには対抗できないこと、オーガの相方の一匹であるレックウザ剣舞の起点にされる恐れがあるなど。これらは隣のネクロズマゲンシカイオーガとのコンビネーションでどうにかしていく必要がある。しかしこれらを加味しても、環境に多いフェアリー勢に有利を取れる点、禁止伝説の前でも大抵行動が保証されていることは非常に強く、扱いやすかった。相手を詰ませるシーンもあり、通常の環境よりはるかに通りがよく思えた。この構築では最も命中不安定な技構成で、パワーウィップを重要な場面で全て命中させた一方、宿り木の種は二割以上外すなんともいえない自覚を持った子。しかし、宿り木は交代読みや余裕ある対面で撃つことが多いが、パワーウィップは水タイプへの大きな打点として打つので、重要性を考えるとこれで助かった。選出率は16/29≒55%。 

 

戦績

23-7 レート1730+α

 うち一つ初手降参、二つほど禁止伝説不採用パで、初手降参試合以外の29試合の選出率を載せている。

 

使用感

  • 多くの技が命中安定!  
 カイオーガにも根源の波動を採用せず、結果バークアウト、宿り木、パワーウィップ以外全て命中100で技を打てるので安心。一度だけムラっけドーブルで回避率上げられて惨敗した。あの犬はダブルの闇。
 
  • 上から殴るのがシンプルに強力!

 ポケモンバトルに置いて、先に行動することは正義なのはどのルールでも変わらない。追い風+ゲンシカイオーガの潮吹きは分かりやすいほど強力だし、S種族値の高いメガボーマンダウルトラネクロズマの動かしやすさ、スカーフカプ・テテフの攻撃力等で実感できる。

 

 トリル+重力+ゲンシグラードンみたいなのが非常に厳しい。ガオガエンの選出率が低かったためトリル対策に手が回らず苦しい立ち回りを強いられた。ドータクンルナアーラがまさに厳しく、トリルを防げないことが多かった。

 

 ネクロズマの天敵達。イベルタルはまだしも、ルナアーラが本気でキツイ。前者は追い風でS操作が読め、抜群を取れる技自体はいくつか持っていると救いがあるが、ルナアーラは追い風トリル両方を考慮する必要があり(一度両採用型にコテンパンにされた)、Z技の打点も高く、それどころか催眠術などの搦め手も持つ。前述の重力パがきついのはこの辺りの戦術と複合化され、対処が追い付かなかった故である。グラードン+ルナアーラの構築には歯が立たなかった。というより、ルナゼルネの一回以外ルナアーラ入りに全敗している。

 

終わりに

 ダブルバトル始めて半年、そもそもどのルールでもレートを本格的にやったシーズンは一度もない新参ですが、色々な戦いができて楽しかったです!八世代ではGS以外の他のルールにも取り組んでいきたいですね。何かと見づらかったりすることもあるかと思いますが、ここまで見てくださりありがとうございました。(*'▽')

 

何かあれば、コメント、またはtwitter@Leon_Infernityへお伝えください。

 
 
 
 
 
 

 

一年以上ブログの更新空けて、平成最後の日にギリギリ間に合った模様(*_*)