【イナズマイレブンGOストライカーズ2013】ユニフォームTier
今回は、イナズマイレブンGOストライカーズに存在する計38種類のユニフォーム格付けを行います。何をもって基準とし、格付けをするかですが、主には色によるフィールド上の見易さ、という機能に絞って行います。
さて、格付けで識別の難易を判断する材料としてはいくつか考えられますが、まず簡単に思いつくのはフィールドの色とユニフォームの色ですが、スタジアムのグラウンドと、全く同一に溶け込むほどのユニフォームは存在しません。一応同系統の色はありますが、今回はそこは考慮しないこととします。
重要なのは、このゲームのシステムです。オンライン対戦において、ホーム/アウェイがランダムで決まるのですが、ユニフォームのそれも同様にリンクします。従って、ホームウェア同士で戦うことはない、というのがこのオンライン対戦の特徴です。よって、対戦相手と自分のユニフォームの組み合わせは、ある程度簡単に数えることができます。この記事では、色の組み合わせを計算し、色合いが被ってしまう場合の確率を求めていきます。色の分別は大枠にとどめ、色彩感覚が不足している自分でも明らかに分かるように分類しました。以下はその結果です。
各ユニフォームのホーム・アウェーのメインの色を定義し、それぞれのホームと相手のアウェーで比較し、色が被る確率が計算できます。38種類の内訳は、右の表のようになっており、ホームのユニフォームでは、例えば比較的青が多い(7つ)です。一方、アウェーの場合は、白ユニが21あります。なお、サブの色は計算には基本的に無関係です。
各色について、ユニフォームの数をまずはカウントし、横にある%の数字は、そのユニフォームの色に対し、敵チームのユニフォームの色と被る確率です。ホームで青色のユニフォームだと、アウェーの青ユニの数が3であることから、色が混同する確率は(3/38)*100=7.9% と分かります。
このように、ユニフォームの色分布を確定させ、ホーム又はアウェーにおける各色での被る確率を計算することで、あるユニフォームを選んだ場合に、色が被る可能性を計算できます。ホーム・アウェーの確率はそれぞれ50%であると仮定して、全てのユニフォーム使用時の色彩重複率を計算すると、以下のように求められます。
さらに、この表を基に、5段階に層別、格付けをしてみます。
これにより、格付けが完了した、と言いたいところですが、これは単に計算を行っただけ、不十分です。実際には、ユニフォームの識別のしやすさは色合いに限らず、形状やデザイン、模様に依存するところも大きいので、それらを無視した計算結果だけで決めるのでは不足です。
また、この計算方法では、例えば、アウェーが白のユニフォームは結果が悪くなるように出てしまいます。どういうことかというと、白はアウェーユニでのシェアが高く、21種類のユニフォームにおいて該当します。ところが、その1/3のシェアに過ぎないホームでの白色のユニフォームにより、計算上の重複率が高くなります。
21という圧倒的大多数を占める色を持っておきながら、少数側のホーム白ユニの存在だけによって評価が必要以上に悪化する、というのは不適と考えます。一般的には、メジャー側の色に被るような選択をすることは好ましくないわけですから、機能面に着目したこの記事において、一律でアウエー白で18.4%被る、だからtier3、というだけで終わっては格付けの意義にも疑問となってしまいます。
以下は、さまざま要素も考慮したうえでの総合的なTier表になります。各ユニフォームの選考理由も書いていきます。
Tier Top (極めて優秀)
- ジェミニストーム
驚異の重複率2.6%で、HエンパイアとA世宇子でしか被りがない。形状も通常ユニフォームと異なるため、まさに破格。 - イプシロン
ファーストランクもここ。赤系のユニフォームが一部あるが、形状で差別化できている。ただ、Aプロトコルオメガとは相性悪いか。ジェミニ同様、アウェーの水色が特に強い。 - ガールズチーム
ピンクの色のユニフォームは少なく、必然的に重複が発生しにくい。赤色とも異なるので、非常に優秀。アウェーも白とピンクの混合デザインなため、白ホームにも対抗できるが、唯一の懸念はガチ戦で女子キャラの採用率は決して高くなく、似合わない場面が多いことだろうか。
- プロミネンス
赤色ユニフォームだが、模様が特徴的。アウェーもオレンジ色に黒模様と個性的で、比較的同系統との識別が容易。アニメで未登場のチームのためか、使用率は低い。 - ジ・エンパイア
ホームは水色、アウェーは赤とピンクの中間。純粋な赤との色彩区別ができるなら極めて優秀なユニフォームになる。水色アウェーは少量あるが、模様や形状は異なるため、総合的な独自性は高い。収録チームでないためか遭遇率は高くなく、某チームGでの使用がイメージに定着する始末。 - テンマーズ
特徴的な模様に加え、アウェーの水色が独自性を高める優秀なユニフォーム。
順当に評価が高い。 - ダークエンジェル
ホームでのオレンジ、アウェーの紺色はそれぞれ被るパターンがいくつかあるが、模様の違いや、最大の個性である背中の翼により格上げが妥当と判断した。
エクストリームでは所属キャラも多く強化されたため、これを機に使うのもいいだろう。
Tier2 (十分に優秀)
- 帝国/真帝国
似ているのでまとめて紹介。マッチングの形式により、緑ユニがアウェーに存在しない以上、ホームでの安定感は最強。アウェーは白寄りだが、人によっては区別できるかも。
- リトルギガント
帝国と同様の理由。いわゆる2013結論パでの由緒正しきユニフォームでもあり、筆者はリスペクトでよく使用している。 - エイリア学園
灰色のような、黒のような色をメインに白を混ぜたユニフォーム。
ジェミニと似ている面もあるが、アウェーは白寄りの赤混ざり。形状のおかげで、まあ優秀としても問題はない。 - 雷門
アウェーに黄色ユニが存在しない、という点で大きく有利に立つ。雷門ユニのアウェー自体はオーソドックスな白寄り。総じて、帝国と同様のロジックでTier2。 - カオス
赤と青の混合。どちらかというと、青がメインと判断した。混合デザインにより同系統との差別化に強い。アウェーでは白がメインだが、赤も青も混ざるためこれも強いので、Tier1でもおかしくはない。ただ、あまり採用されているのを見ないので実践データが少なく、今後の昇格に期待したい。 - ザナーク・ドメイン
戦闘服スタイルで、赤色メインで黒が混ざる。赤主体ユニの中でもそうした個性が評価されて、格上げ。ただし、Aプロトコルオメガを出されると完全に同化してしまう。
Tier3 まずまずの機能、普通に採用できる
- 新雲、オルフェウス、イナズマジャパン
ホームが青色、アウェー白の系統。ホームの青色は多いため、主流派でもある。天敵はアウェーの青色ユニで、大会では双方人気のためかよく被って悲惨な絵面になっている。 - レジェンドジャパン
アウェーは白ベースだが、オレンジ色を含む。基本的な弱点は上の青白ホームと同じ。大会で被って阿鼻叫喚も同じだが、白ホームに少し強いのが救いか。 - ダイヤモンドダスト
ホームは青メインで、アウェーは白ベースに水色が混ざる。明るい水色なので、比較的判別には困らない方である。 - ダークエンペラーズ
上記と同様だが、形状が異なる。それが長所でもあり、一方で見た目的に人の好みを選ぶのが短所。 - フィフスセクターズ、デストラクチャーズ
万能坂とフィフスのホームの色はほぼ同じなので画像代用。両方紺色であり、人によっては青系のアウェーとも識別できるため結構強いかも。アウェーは白一色に近いので、白ホームは苦手。 - 世界選抜、ファイアードラゴン
両方ホーム赤、アウェー白の普遍的なデザイン。単調なため、少数派側が色をかぶせてくると被害が甚大になるが、割合的にはメジャー側なため、この評価に落ち着く。 - オーガ
濃い赤と紫の要素を含むのが良くも悪くもどちらの方向にも作用するが、総合的には赤白タイプと同様でいいだろう。無難な立ち位置に落ち着く。 - ドラゴンリンク
ホームは灰色と紺色の中間のような色で、独自性はそこそこ。ただ、少し白要素も多いのは気になる。総じて、平均的な性能はある。
Tier4 運用に不安、色がメジャー側に被る場合が存在する
- 新生雷門
ホームは黄色であり、強いのだがアウェーの青色が致命傷。大会でも多くかぶりが発生し、自分も使いたいときはあるが相手を選ぶユニフォームなので、評価は低め。また、新生雷門ミラーでも判別がしにくい、という固有の弱点もある。 - ザ・キングダム
新生雷門と同じ理由。配色が非常に酷似している。 - 新生イナズマジャパン
ホームは赤色だが、白の割合が多く、白ユニの相手との判別が意外と難しい。加えて、アウェーの青色というのは致命的なので、評価は低い。 - ゼロ
ホームは黒ベース、アウェーは灰色ベースの黒。一見悪くないのだが、アウェーの黒ユニの採用率が高い、というデータの存在により数値以上に重複する場合が多い。アウェーが黒のユニは総じてホーム白で、言ってしまえば使用は合理的でないのだが、現実問題人気が高いので割を食らっている。例外的な存在であり、かわいそうなユニフォーム。 - プロトコルオメガ
ホームが黒、アウェーは赤混じりの黒。黒が割を食うという事実に加え、アウェーの赤の弱さからあまり機能的にお勧めはできない。形状で差別化はできているので、ギリギリTier4。
Tier Bottom (重複率の大きさにより機能性は低く、推奨されない)
- 革命選抜
ホーム白の問題児。アウェーはオレンジ色であり、赤系と少し似ているのも問題。デザインは良いのだが、機能面での難点が多い。 - 世宇子
またしてもホーム白。アウェーは灰色と黒の中間で、それは悪くないのだが、白色による重複だけで55%を超えるため、流石に評価は上がらない。 - 白恋
白色が多めで青を含む。ホームアウェーどちらも割と似た配色であり、ミラーが苦手。白や青による大量の重複が発生するとみるか、混ざっている分マシとするかは人によって分かれるが、お世辞にも機能がよいとは言えない。 - ジェネシス、ネオジャパン、ユニコーン
ホーム白、アウェー黒の系統。これらの共通点はアウェーの黒による人気の高さ。ポケモンの色違いでも黒は人気と相場が決まっており、実際そこには同意できるのだが、ホームを取った時の代償が重い。相手のアウェーが白でないことを確認して使うのがよい。やはり、機能的にはTierの底である。 - ナイツオブクィーン
ホームが白、アウェーは赤で、シンプルなデザインのユニフォーム。両方の色で驚異的な重複率を誇り、ワーストの数字をたたきだしたが、実際問題でもシンプルさ故に色が似る瞬間同化に等しく、非常に厄介と言わざるを得ない。Hファイアードラゴン、世界選抜の赤色、アウェーの多くの白が厳しい。総じて、突然これに変えられたら自爆テロを疑うレベルには機能が悪い。数字でも実用面でも、残念ながら最底辺というしかない。
まとめ
もう一度、格付け表を貼っておきます。今回の記事で、何も低い格のユニフォームを撤廃、といった過激なことを意思表示しているわけではありません。1つは、試合前に互いにユニフォームを確認することの重要性を説くことです。
勿論、ゲームをやるうえである程度好みのスキンにこだわることは全く悪いことではなく、楽しむうえでの1つの手段です。よって、究極的には使うユニフォームを制限することなど絶対不可能です。しかし、もう1つこの記事で伝えたいのは、色の機能性に乏しいユニフォーム、マイナー側の色のそれを使うプレイヤーは、ある程度の覚悟を持つこと、まして重複した際に相手を批判するのは完全なるお門違いであること、それは頭に入れて使用していただきたいと存じます。