【イナスト2013】テンプレノーマルシュート軸を改めて考える

※この記事はイナズマイレブンGoストライカーズ2013のオンライン対戦について考察したものとなります。用語の説明等は一部省きますが、ご了承ください。
※PC版での閲覧をお勧めします。

 イナスト2013には、結論パ、と呼ばれるほどの強力なノーマルシュート軸のテンプレチームが存在する。このチームが何故結論に近づく程強いのか、どのような役割の下で構成が決まっていったのか、を自分なりにまとめてみようと思います。

 

以下常体

 

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結論パの一例。非常にメジャーな構築。 

 まずはサンプルを見てみよう。ベンチメンバーは霧野、太助、信助、黄名子、自由枠1で回しているチームだ。 勝つことを目的としてチームを組んでいくと、チームの16人の内半分以上のメンバーは固定され、このチームに近づくのだが、実際にその過程を追ってみよう。

 

 流れ
  • スタメン決定
  • ベンチ決定
  • おさらい
  • 総括

~スタメン決定~

1.守護神の役割

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 まずは、スタメンGKに一枠割くことになる。GKがいなければ試合にならないので、一枠割くのは当然である。大抵は円堂、千宮路、信助から一人選ばれる。このゲームに置いて全てのシュートを防げる全能GKは存在しないため、フィールドプレイヤーとの相性なども考慮して決めるとよい。例えば、黄名子を採用していてザナークのドリブルがキツイ時は、ザナークのシュートに抗える信助を使い自由にさせない盤面を作る。

2.スタメンDF三人を決める 

 フォーメーションは汎用性の高いミドルブロックを採用することが鉄板であり、DFの枠は3つである。スタメンDFの絶対条件としては、1.相手の強力なドリブルを止められること、2.チェインに対応できるゲージの速いシュートブロッカーであることの2つである。どちらかが欠けていると、開幕早々試合が終わりかねないからだ。実は、これらを満たせるDFは風丸(大)、佐久間(大)、トーブの3人しかおらず、自動的にスタメンが決まってしまう。

f:id:Infi:20190628015427j:plainf:id:Infi:20190628015442j:plain    左から順に軽く性能解説を載せる。

 トーブは、上の条件の他にミキシトランスが可能で、咄嗟の場面で役立つことも。古代の翼であれば今度は木瀧太陽を止められるようになるので、スイッチのタイミングも重要。また、彼のディープジャングルの火力は最高クラスで、火属性化身技以外は基本5分以上に渡り合えてしまう。これだけ強いので使うしかない。

 大人風丸は、上の2条件を満たすキャラクターの中で唯一、木瀧を止めることができるキャラである。そのため、ディープジャングルではなくエアーバレットを使うことを強制される。トーブと比べると、背の高さやドリブル技の強さが光る。当然使わなければならない。

 大人佐久間はガードAで止められる範囲で一見見劣りするが、T天馬のドリブル技二つ、ペガサスブレイクと王の剣両方を止められる数少ないキャラクターである。ゲージ速度まで考慮すると、それに当てはまるのが通常トーブとこの佐久間だけなので、天馬対策に必然的に使用することになる。

 

 配置に関しては、後述の木瀧天馬(ラベン)が前線でいかなる形に配置されても不利をとらないよう、画像のように風丸をセンター、脇を佐久間トーブで固めるのが安定とされる。風丸が木瀧を、トーブ佐久間が天馬ラベンを止める役割を持つので、左右対称の形を組める。そのため、トーブと佐久間の位置は互いに入れ替わってもよい。また、この記事では風丸はエアーバレット採用を前提としている。

 

3.スタメンFWを決める

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 先に決めやすいので、FWから考える。ノーマルシュートを軸に攻めるので、強力なドリブラーを二枚置きたい。ゲージ速度が速く最強DF技ディープジャングルに勝てる木瀧、更に強化されたペガサスブレイクで全ての技と五分以上で渡り合え、相性補完が完璧になるT天馬の二人で固定してよいだろう(この二人を同時に止めるDF技は存在しない)。天馬はディープジャングルには相打ちだが、ドリブルに留まらずアームドシュートやミキシトランスによる永続ゲージから王の剣など多彩な攻撃手段を持ち、そのどれもが最強クラスである。

 ちなみに、右と左どちらに配置しても特に問題はない。右(画面下側)なら自分キックオフ時にスルーパスを出してゲージを貯められ、左(画面上側)なら相手キックオフ時に自分の操作キャラとなるのでゲージの確認、調整が確実という違いがある。

 

4.スタメントップ下を決める

 f:id:Infi:20190628041928p:plain 画像がこれしかなかった。

 トップ下の役割の一つに、中央突破して、パスをFW2人どちらかへ繋ぐというのがある。今、FWは木瀧と天馬で固定されていて、DFは佐久間、風丸、トーブである。木瀧を止める風丸に有利を取れる天馬は、ゲージ速度で劣る分、補完に不安が残る。従って、このポジションの選手は木瀧の補完役になれる選手がよく配置されている。画像のラベンは、風丸を後出しで突破し、残り二人のDFにも互角である。オールデリートの火力が通常lv3ブロック技より高い、ゲージ速度が速い、足も速く突進もある、ブロック技もDFに対しては強力などかゆいところに手が届く性能をしている。

 

 トップ下の選手は相手のセンターバックとぶつかることが非常に多いので、やはり風丸突破は重要となる。突破した後は、障害の無くなった木瀧で暴れることができるし、中央のスペースが空けばパスも通しやすくなる。突進を持たないものの、展開作りを重視して同じく補完ができ範囲に優れるマーク、不動(大)(後一応真帆路)も候補に挙がる。

 

5.残りのMFのスタメンを決める(サイドハーフボランチそれぞれ2枠)

 ここは最もキャラの選択肢が多い。とはいえ誰でもいいわけではなく、求められる役割がある。絶対に必要な役割として、1.手早いミキシトランスが可能で、2.ブロック技による妨害ができるキャラである。二枠必要となる。これは、相手ボールで試合開始した場合に所謂開幕戦法への対策として必要になるからである。1.は天馬が満たさない。アーサー王とのミキシトランスまでは2段階のチャージが必要で、相手のザナークやベータに先にアームドシュートを打たれる危険が高いからだ。2.に関しては錦、神童、剣城兄弟が引っかかるが、これは開幕青山等のドリブル技を含む戦法の対策にならないからである。結局ゲージが溜まるまで突進され、足止めもできないのでは厳しい。残りの条件を満たすキャラをリストアップ、比較していく。

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ミキシキャラの中でもトップクラスの性能を持つ2人。(左)ザナーク(右)太陽

 【超絶厨キャラ】

  • ザナーク - 単体性能がとてつもなく高い。一段階ミキシの曹操ザナークはSBできるので妨害能力が更に向上する。バンジースラストでトーブ以外のミキシキャラのDF技を全て突破できるのも強み。また、相手のGKが千宮路の場合、シュート技が属性完勝していて、単体攻撃力が跳ね上がる。ここで候補に挙がる選手の中だと、継続戦闘力が高く後半続投もできるのも偉い。肩書に偽りなしの高水準オールラウンダーであり、採用は確定レベルである。
  • 太陽 - 条件を満たすキャラの中でもトップクラスの性能を持つ。SB属性の流星ブレード、木瀧同様ディープジャングル使いに勝てるドリブル技、青山やラベンに役割を持てるクレイジーサンライトを持ち攻守に万能なキャラ。このようにスペック最強クラスのボランチであるため、こちらも確定採用レベルといっても過言ではない。この運用の場合、SBの流星ブレードが属性の関係でアームドディザスターブレイクに弱く、GK千宮路だと纏めてやられる可能性があるので注意。
 【かなり強いが、欠点もある】
 

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  • 黄名子 - SBこそできないが、十分条件を満たせる。ラベンを一方的に止め、天馬のペガサスブレイクにも強い。ザナークに起点にされる弱点もあるが、それ以上に補正要員としての役割を果たせないのは気がかり。後述するが、ボディ補正要員を別に入れる必要が出てくる。
  • フェイ - SBできるブロック技を持ち、足が速く、ミキシ後は突進も使える。スカイウォークは最低限サイドと前線を突破できる。それ以外のコマンドバトルは基本勝てないが、妨害能力は破格。
 【条件を満たすが、何かしら致命的な理由でこの役割として採用されない】

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  • 信助 - フィールドプレーヤーでの採用。しかし本職として使う方がはるかに強い。かっとびもスカイウォークも火力が低く、サイドの天馬やザナークの真空魔に止められてしまう。妨害しか出来ないうえ、背も低いでテクニックアクションも弱い。優先度低め。                                                   
  • 霧野 - 条件を十分満たすが、強みであるガード補正を前半には活かせない。ガード補正要員の人材不足もあり、やはり先発起用の優先度は低い。     

  【その他】

  • トーブ- DFに置いたので、もういない。仮に二人使えたら採用不可避の領域。

  

 簡略化すると、ザナーク=太陽>黄名子>>フェイ>>>霧野信助となる。これらから二枠をフィールド右半分、左半分に一つずつ割く。フィールドの左右どちらから攻められても対応できるようにするためである。今回は上から単体性能の高い2人をピックアップする。ザナークはサイドハーフ適正があり、太陽はボランチ適正があるため、片方のサイドに偏らないように配置する。残りはボランチサイドハーフで1枠ずつ、今回は守備型ボランチとして適正の高い綱海(IJ)をボランチに、サイドハーフにはザナークと同等の単体攻撃力を持つR天馬を採用した。

 

~ベンチメンバーの決め方~

  1. キーマン補正要員
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単体性能も備えた補正要員達。チームの強化に欠かせない。

 イナストのオンライン対戦で非常に重要な要素にキーマンのシステムがある。オンライン対戦では、キーマンの効果は後半から発動する。画像の4人のR天馬、黄名子、霧野、太助はボディ4、ガード4を持つキャラの中でも最上位の性能を持ち、置物に留まらない活躍を見せてくれる。正直、この4人は確定でチームに入る。この4人の起用法を説明する。

 起用法

ベンチスタート安定

  • 霧野 - スタメンで使い、前半でミキシトランスを使い切って置物になったとしても、後半に使わなければならない、となれば厳しいので。継続戦闘力に欠けているのだ。SB可能な破格の妨害性能を持つブロック技、広範囲ドリブル技を備えるがコマンドバトルに勝つのはあまり見込めない。ガード4持ちでは最強なので、使うのは絶対。
  • 太助 - ガード4持ちのナンバー2とされる。単体性能がやや落ちるので、補正効果のない前半に起用するメリットがない。突進を持つ為、サイドハーフに回して中盤を別のキャラで強化できるのが利点。風神の舞でサイドや前線は突破可能。なお、この記事では他のガード4持ちのテンプレ入りはないという前提で進める。

-スタメン起用も視野

  • R天馬 - 性能が高く継続戦闘力もあるのでスタメン起用される場合も多い。もちろん後半から出してミキシで畳み掛けるのも強い。T天馬よりドリブル技の火力が低いが、サイドハーフで使うには十分すぎる。使わなければならないキャラ。
  • 黄名子 - 前項で記述したように高い守備力を持つので、スタメンでも強い。しかし継続戦闘力に欠け、ミキシが解除されると置物になる。よってスタメン起用の場合はチームにダンデ、貴志部のような別のボディ補正要員を必要とする。こちらも単純にスペックの高いキャラ。

 よって、基本はベンチに補正要員の枠で3~4つ割くこととなる。

2. 自由枠

  今までの役割以外の役割で、どれもが必須ではない。色々な用途でキャラが採用される。例として二つほど挙げる。

  • 第三の補正要員 - 上のように何らかの理由で4人の補正要員を後半出せない場合を考慮して準備される。基本は黄名子の代わりであり、ダンデや貴志部。
  • サブGK ‐ スタメンのGKの不利な選手への対策が主。円堂を使っていて風属性シュートが厳しい場合のケアの立向居などが一例。滅多にないが、TPが切れて回復アイテムも回せない場合にも安心。
 
 今回使用したサンプルではベンチに自由枠が2つあり、サブGKの信助ともう1枠余りが充てられている。スタメン次第でベンチの自由枠の数は変わりうる。
 

~おさらい~

 ここまでで16人1チームが完成したが、それぞれが持つ役割をもう一度確認しよう。

キャラクターが確定しているものも多い。(下線付きキャラは確定投入)

 

  • GK枠(一人)
  • DF三枠(トーブ風丸佐久間で確定)
  • FW二枠(木瀧T天馬で確定)
  • トップ下枠(ラベン・不動・マーク等から一人選択)
  • MF・即効ミキシトランス枠×2(ザナーク・太陽・フェイ・黄名子から二人)
  • ボディ補正要員(少なくとも、黄名子・R天馬は確定)
  • ガード補正要員(霧野太助は確定)
  • その他自由枠

      ここで、太陽・ザナークの二人は単純性能の高さから使うことは確定なので、ミキシトランス枠に留まらず確定でチームに入るようなキャラであることに注意すると、以上から、テンプレノーマルシュート軸のチームには

トーブ風丸佐久間木瀧T天馬ザナーク太陽黄名子霧野太助R天馬、

合計11人が必ずチームに固定されることになる。

 更に、選択の余地があるとはいえ、GKとトップ下を任せられる選手は多くないので、事実上自由に組み込める選手枠は3枠ということになる。

  

  ~総括~

 今回は、テンプレチームの内容を確認し各選手の役割に着目し、改めて構築経緯を探った。チームに固定されるメンバー、の条件を「必須の役割があるので、使わなければいけない」として考察したので、他のとてつもなく強いキャラやメジャーなキャラで固定にしていないものもある。綱海、ラベンなどが該当する。彼らを選択枠や実質自由枠扱いするのをためらったのも事実だ。

 最後に、この記事を書いた理由は、テンプレチームを改造する際にどのようにすればより良い強化に繋がるかを理解するべく、一度原点に戻って構造分析をしようと思ったからだ。この分析はあくまで個人のやりかたで、他にも切り口や展開の仕方はあるはずだ。そうした意見、思考はどんどんぶつけてきてほしい。そして、テンプレチーム、と呼ばれる中で細かい調整を施して自分だけの結論パを見つけ、思い切り対戦できる時を楽しみに待っている。

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