【イナスト2013】 ドラフト杯 振り返り 最終編 #2

この記事は前記事【イナスト2013】 ドラフト杯 振り返り 最終編 #1 - 無限の零

の続きとなります。今回は予選三試合目、稲森as人さん戦からです。

早速振り返っていきましょう。

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3試合目 VS 稲森as人さん

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 三戦目は稲森as人さんとの対戦です。この方は大会二連覇の強者であり、前大会でも予選から同ブロック、決勝で対戦した因縁があります。今大会でも、ドラフト会議で大人風丸を懸けて争った仲です。その時は抽選を制することができましたが、会議が終わり互いのチームをぶつけ合う瞬間がやってきました。さて、事前考察ですが、「今のままの僕たちでは絶対に勝てない」レベルに明確に不利です.

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 ドラフト会議で最強キャラの奪い合いを制しておきながら何を言ってるんだという話ですが、まず相手のチームが参加者の中で明確に最強レベルです。カノン神童フェイというガチ対戦にも通用する並びを揃えています。J豪炎寺・大人吹雪・アツヤ・不動といったキャラが周りを固めており、守備陣はジャングルを揃えています。

 これらを見たうえで、著しく攻めの通りが悪いのが不利とした理由です。攻撃陣の井出青山総介は単純にパワーに不安が残る上、相手のDFに不利を取られることが多いです。総介はボディAの為、属性有利の大人佐久間に相打ち、ガードAの風丸綱海とも相打ちです。青山もやはり大人佐久間に相打ちです。が、残り二人のジャングルには勝てます。井出に至っては3人全員突破できるので、これならプレイングで何とかなるようにもみえますが、相手はドラフト15位で指名したマルコ・マセラッティという兵器を備えています。なんとこいつは三人とも止めてしまいます。ゲージも速い為、非常に厳しい戦いが想定されます。

 さらにこちらの編成上ボディに4までしか振れない一方で、相手はガードに8振れる為、後半はさらに攻撃の通りが悪くなります。青山はジャングル組を突破できなくなり、相手のマルコにほぼ全ての技を一方的に弾かれてしまいます。ドリブル軸は、相手の守備を突破できない盤面では当然恐ろしく動かしづらいです。唯一弱点らしい弱点を挙げるならGKぐらいですが、流石にこちらのシューターのゲージが遅い上、相手のジャングル軍団も堅く、1点決めるまでに何点取られるか分かったものではないので、あまり得策ではありません。

 ここまで不利だと何かしら仕込まないと厳しいと考えたので、大幅に布陣を変更して臨むことにしました。

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 F-デスゾーンを採用することにより、相手の強力な得点ルートである神童・カノンの2チェインに最大限のメタを貼りました。このフォーメーションはDF達が引き気味に守るため、チェインに対し後出しからSBを挟みやすい特長があります。加えて、中央を守る3人のDFは密集するため、シュートの角度によっては二重でSBできることもあります。今回採用しているのはジャングル軍団ですから、尚更その可能性は高くなっています。

 失点の重みがあまりにも大きいこのカードですが、正直ここまでの考察は相手の想定の範囲内だと考えていました。従って、何かしら対抗手段を打ってきてもおかしくありません。そこまで読むにしても、カノン+神童+フェイの選出誘導はあまりにも強烈なので、逆らうことは諦めました。ただ、一点読みをするというわけではなく、ある程度サブプランにも対応できる形を組むことを心掛けました。

 相手のカノン+神童の並び。もう一人の前線に配置されるキャラにはJPN豪炎寺を予想しました。こちらのGKの円堂に属性不利であり、さらにこの豪炎寺はゲージ速度こそ遅めなものの、そこを逆に利用してカノンの代わりに2チェインのフィニッシャーになれます。ドリブルの火力もボディSであるため、圧力もそこそこ高いです。

 これに加え、相手の取ってくる秘策にドリブラー神童を予想しました。神童は確かにミキシトランス状態ではチェインの中継ぎとしてトップクラスに優秀ですが、素の状態でも、通りのいいアームドドリブル技を使うことができます。アームドオリンポスハーモニーは、無補正下で佐久間や綱海を一方的に突破しています。また、トランスゲージの扱い上神童はチェイン一本でフル出場させて活躍させるのは難しいですが、前半にドリブラー運用、後半の詰めにチェイン運用という形でフルに生かしてくることが考えられました。

 この対策を理由の一つに、風丸はエアーバレットではなくディープジャングルを今大会で採用することにしました(大会中の技変更は不可)。画像のように中央に配置することで、豪炎寺神童どちらにもコマンドに持ち込めるようにしました。カモミは一応相打ちにできますが、F-デスゾーンを採用しているのでコマンドバトルに持ち込むことが難しいです。

 これらの対策が噛み合ったとして、点を取らなければ勝つことはできません。前述したように、後半戦の盤面が圧倒的に不利である以上、仕掛けるなら前半です。というわけで、秘密兵器を初投入します。秘策・FW護巻です。

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 これは捨て試合でも情報収集でも偵察要員でもなく、真面目に考えた末の決断です。相手のDFですが、純粋に強い大人佐久間と、ガン刺さりのマルコは確定として、後1枠は風丸か綱海だと考えました。チェインパなので、ボランチ綱海が丸いかな、とも思いましたが、これは人読みで相手の方はロングパスを通されるのを嫌う傾向にあると踏んで、一応綱海をDFに置くと読みました。DF三人中二人が背が高く、ロングパスの崩しが難しくなりそうな布陣に対し、そこを覆せる高身長キャラは自軍にいました。それがこいつです。それだけかよ、となりそうですが風神の舞の火力が高く、マルコへの解答になれます。ウィンディもマルコに勝てますが、背が低く競り合いで厳しいです。何より、1失点が重いこのカードで、チェインの形を取られるのはなるべく避けたい状況です。ウィンディは攻守ともにフェイの起点でしかなく、そこからミキシ→チェインのムーブに持っていかれる可能性は十分に考えられます。フェイの行動を抑制するためにも、スカイウォークを止められる護巻を前線に置きたかったです。

  というわけで護巻FW確定です。ここまでやってもマルコと護巻の配置が合わなければ割と厳しいですが、5割勝負するしかない。(抽選以来2度目)トップ下は井出確定ですが、フェイピンポイントメタでサルガッソーをセットしました。中盤はフェイに強いカモミ、SB持ちで妨害性能高い速水を置きました。速水はマルコと相打ちですが、サイドならまあいいかなと。残りはサイドバックですが、大人吹雪のシュート技を警戒しました。サイドから切り込んでSBを消費させる、あわよくばそのまま円堂突破というのを警戒していました。従って、サイドバックはゲージが速く妨害に優れるウィンディと栗松で固めることにしました。

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試合 ×
前半0-1
後半2-2 計2-3

 過去最高にメタゲームをして臨んだ試合、なんとキックオフ直後、相手のFWに風丸がいました。それどころか、神童がベンチにいて、中継ぎは不動でもドラゴでもなく、ゲージの遅い豪炎寺でした。2チェインを狙う気がなさそうでした。

図らずも、FW護巻vs.FW風丸の戦いが始まりました。

???「なんなんだよこれは!」

幸いなのは、DFは読み通りだったうえ、配置も五割を引けたところでしょうか。それでも相手の守りは固く、なかなか崩せません。一応、吹雪対策がはまり、サイドのウィンディが上手く防いでくれました。前半、護巻のエアーバレットで守るも、使い慣れないチームの陣形もあり、予想外のパスミスから、チェインでカノンを通され0-1で折り返しです。

 後半はB4G4とし、護巻とウィンディのポジションチェンジを行いました。フェイ対策を切れる今、単純に使いやすい方を出しました。相手はやはりガード8振って、守備を固めてきました。キモロとドラッヘを同時に出すことは躊躇されるかと思いましたが、きっちり実行してきました。

 こちらが超ジャンプを狙い、相手はブロック技で防ごうとしたところにロータスとカモミが衝突しブロック技を無力化、運よく1点返します。その後相手は後半から投入した神童を使いチェインを狙ってきます。サイドから始動を狙って。この神童はいわば二人目のミキシ始動要員でした。無理に真ん中のチェインを狙うのではなく、一貫してサイドからの1チェインカノンを通す作戦で来たのです。この策には対応しきれず、再び勝ち越されます。

 さらに、今度はエターナルブリザード→ゴッドキャノンを通されてしまいました。ところが、距離が近くなかったとはいえ、乱数が味方し円堂がきっちり止めてくれました。これで息を吹き返し、青山のブリタニア2連打で決定機を演出し、同点に追いつく。その後もチェインをめぐってサイドで膠着状態になるが、カモミのマジカルフラワーでボールを奪った直後、またパスが真横へ飛んでいきインターセプトされ、チェインの隙を作ってしまう。ヒーロータイムを発動し何とか防ぐも、無情にもタッチラインを割ってしまう。再開後、スパークルウェイブによる始動を許し、今度こそ終わってしまったかに思われた。

 ここで後半も残していた護巻のエアーバレットでSB成功。スパークルウェイブはLSで強力だが、ガード4の護巻ならば止めてくれる…ことはなく、突破されてしまいます。ゴッドキャノンでチェインされ、今度は始動の減衰をもってしても止まることはなく、ロスタイムに勝ち越されました。リスタートで決死のヒーロータイムからドラッヘをウィンディで起点にするも、しっかりヒーロータイム返しでケアされ、屈して終わり。

 最後の局面では、かみ合いが悪く、綱海カノンが強すぎてどうしようもなかったですが、こちらの1点目や低乱数セーブもあったので、偏りはあまりなかった感じでしょうか。総括すると、相手がとにかくやることを徹底していて、隙が無かった印象です。苦肉の策をもってしても、ガード振りを妥協されることや、前半を完封すること、配置が噛み合うことなど理想や願望混じりなのは否めないところがありました。そこをきちんと甘えずに対処してきた辺り、上手でした。この試合での、可能な限りの考察を持って、全力を出しましたが、勝てませんでした。この試合での。

 

敢闘賞:ウィンディ

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前半はサイドバックとして守備固めに貢献。後半は護巻に代わりFWを務め、エアライドでマルコやドラッヘを起点に攻撃を展開・サポートした。最後はTP切れそうだった。

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長くなったのでここで切ります。タイムリミットは近い。