【イナスト2013】 必殺シュートの威力計算 (2) チェイン編 9/11 更新
9/11追記
解析と新たなツールの働きにより、計算式の分母が5→4に訂正されました。これにより、1/20*(トータルパワー)だけ増加します。
この記事は前回の記事
【イナスト2013】必殺シュートの威力計算(1) - 無限の零 (hatenablog.com)
から続くシリーズ物の記事となっています。解析も更に進歩し、ついにチェインの計算式も明かされるまでに至りました。早速、見ていきましょう。
まず公式から見てみましょう。
(チェイン後のシュートのトータルパワー)
=(チェインに使った最後の必殺シュートの元の威力)+(キックのステータス値÷2)+(チェイン素材のシュートによるパワー加算)+(乱数ボーナス)-(チェインした場所からの距離補正)
乱数ボーナスに関しては今までと変わらず0~19の値をとり、距離補正の扱いも単騎シュートと同じように扱います。
チェイン素材のシュートによるパワー加算について、これをこの記事ではP*とおきます。
P*=(直前に撃ったシュートのトータルパワー÷4)+10×(チェインの回数)
補足 加算するパワーの方向
例 LSの皇帝ペンギン7からデスドロップでチェインをする。
Go2以降の3dsの作品
チェイン始動である皇帝ペンギン7のトータルパワーに、チェイン技のデスドロップの本来の火力の何割かを足す
イナストのチェイン
チェインした技のデスドロップの元々の火力に、始動である皇帝ペンギン7のトータルパワーのうちいくらかを足す
このように、従来のイナズマシリーズとは仕様が逆と言えます。
【数式化】
前の記事と同様に、文字を使用して数式化していきます。1チェインまでをまず追っていきましょう。
<立式>
チェイン始動として放ったシュート技のトータルパワーをP0とおく。また、このシュート技の元の威力をPb0とおく。前回の公式より、
P0 =Pq0+F0/2
=P(c)+R0-D0+F0/2
=(Pb0+c)+R0-D0+F0/2
ただし、この後の式の見やすさのため、大文字にして添え字を付与し、さらにキック値の記号をK→Fとした。
次に、1チェインをした時のトータルパワーをP1とおく。このシュート技の元の威力はPb1、これを撃ったキャラのキック値はF1、この時の乱数ボーナスはR1、チェインをした座標からの距離補正はD1と表す。Pq1はチェインした座標からのシュート威力自体を表す。
P1 =Pq1+F1/2
=Pb1+P1*+R1-D1+F1/2
=Pb1+{(1/4)P0+10}+R1-D1+F1/2
=Pbq1+(1/4)〔{Pb0+c+R0-D0+F0/2}+10〕+R1-D1+F1/2
整理して、
P1 =(Pb1+Pb0/4)+(R1+R0/4)-(D1+D0/4)+c/4+{F1/2+F0/(2×4)}+10
2チェイン目についても同様に、
P2 =Pq2+F2/2
=(Pb2+Pb1/5+Pb0/4^2)+(R2+R1/4+R0/4^2)-(D2+D1/4+D0/4^2)+c/16+{F2/2+F1/(2×4)+F0/(2×4×4)}+20+10/4
3チェイン目では、
P3 =Pq3+F3/2
=(Pb3+Pb2/4+Pb1/4^2+Pb0/4^3)+(R3+R2/4+R1/4^2+R0/4^3)
-(D3+D2/4+D1/4^2+D0/4^3)+c/64+{F3/2+F2/(2×4)+F1/(2×4×4)+F0/(2×4×4×4)}+30+20/4+10/4^2
一般化
チェインの回数をnとする。ただし、nは1≦n≦3を満たす自然数。
n回チェインした時のトータルパワーPnの計算式は、
Pn
n n
={Σ(Pbk +Rk-Dk)(1/4)n-k }+10Σk(1/4)n-k
k=0 k=1
n
+(1/2){ΣFk (1/4)n-k }+c×(1/4)n
k=0
ただし、この式は小数点の扱いを定めていない。実際の計算では、毎回式に代入する前に切り捨てなどの処理をしていると思われる。今後の解析に期待したい。
現時点では、チェインによるパワーの増加P*の式の方が考察できる範囲は広いと思われる。
式の指摘・質問等お願いします。
続く